Author:白やぎ
管理人・白やぎ=1988年出生・たまに本を読み、たまに映画を観る。ときどき小説のような文章を生産する。
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映画『Sweet Rain 死神の精度』を見てきました。
井坂幸太郎原作の映画です。去年に『アヒルと鴨とコインロッカー』が映像化されてたっぽいのですが、知った時にはすでに手遅れで、上映している劇場が近くにはありませんでした。なので「今回こそは」と早歩きで映画館まで行ってきました(井坂幸太郎原作の映像ものはまだ一回も見たことがありませんでした)。 館内は、いかにも「井坂読んでます」っぽい人たちが多くいました。いや、原作とか読んでいない人もいたかもしれませんが、そう見えました。 前列の中学生(推定)男子三人組は、いかにも読書好きな風貌でした。 となりの女子大生(断定)二人組も、井坂ワールドでやおい的想像を楽しんでそうな感じでした。 端の方に座っている髪がぼさぼさな作家志望男性(妄想的推定)も、パンフレットを食べだしかねないほどに井坂幸太郎が好きそうでした。 どうも妙なフィルターがかかっているようでした。自分が好きな作家は、誰からも愛されているとか、知られていて当然だとか勘違いしてしまうあれかもしれません。 原作を読んだのが数年前だったので内容はあまり覚えてませんでしたが、わりといい方向に働いた気がしました。原作をよく知っていると「あの場面を飛ばしてるよ……。好きなところなのに」なんて台詞がいつも浮かんでしまいます。それが今回はなくて素直に楽しめました。自分で自分の記憶力のなさを褒めてやりたくなりました。 日本語が微妙な金城武のとぼけ具合が……いい。 |
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とある某ラノベ小説サイトの掲示板から開始された『リレー小説企画』があります。見ていて、「いつ始まるのだろう」とそわそわしていたら、今日、最初の文章が投稿されました。学園もので、魔法少女が主人公でした。 私はさらっと一読しました。 「おお、ラノベっぽい」 それから、登場人物の心情や作者の意図などを深く理解しようと二度三度と読み返しました。主人公はとびきり可愛い女の子らしいなんて普通すぎる結論は置いておいて、次は山か海へ向かうらしいことが分かりました。 「続きはいつかなあ」 阿呆なことを言いながら、私は眠りにつきました。 |
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今日はお気に入りの場所を紹介したいと思います。
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白やぎはお城へ招待されました。そこには異様に長いテーブルがあり、豪華な食べものが所狭しと並べられていました。 「これ、私が食べてもいいのでしょうか……?」 「どれでも好きなものをお召し上がりください」 おしゃれというよりは冗談としか思えないヒゲをもった執事的男性が言いました。言い終わる前に、白やぎは目の前のごちそうへ齧りついていました。ナイフもフォークもチョップスティックも右手の人差指と中指と親指も使いませんでした。まさに獣のような食いっぷりでした。 「うまいうまい」 大きな肉の塊や、盛られたフルーツがどんどん胃の中に納まっていきました。食べても食べても白やぎのおなかは満たされることなく、おいしいものを楽しむことができました。 そのうちに、 「これはもういいや」 と、半分残っている料理を下げさせました。 「これもあきた」 片方の羽がなくなった鳥の丸焼きがゴミ箱のなかへ放られました。 「脂っこい」 耳を一口だけかじられた子豚の丸焼きが床へ落とされました。 よごれた口の周りを拭こうともせず、白やぎは執事的男性に声をかけました。 「もっと美味しいものはないんですか?」 「では、こちらなどどうでしょう」 丸いボウルのようなフタがついた皿がテーブルに用意されました。大きさは両掌をあわせたほどで、とても小さなものでした。 「どれどれ」 白やぎは、フタをもち上げました。 「なんだこれは」 ――現実。 現実へ、引き戻されました。 ここは自分の部屋のなか。床にある財布の上にいくつかの硬貨がのっています。 598円。 あと二日、これで食いつながなければなりません。 何枚かある一円玉が、洋風の金属皿に見えなくもなかったんです……。 |